巻き爪とは
巻き爪とは爪の端が内側に巻き込んだ変形の事をさします。巻き爪の縁は爪の周りの皮膚を傷つけやすいため、細菌感染も重なって炎症を起こした状態である爪囲炎(そういえん)を起こすことが多いです。
これとよく似た病気に、爪の先端が周囲の皮膚に食い込んで炎症を起こした状態である陥入爪(かんにゅうそう)があります。陥入爪は巻き爪があると起こりやすいのですが、巻き爪がなくても起こります。つまり、爪のあたりが痛いからといって必ずしも巻き爪というわけではないのです。
巻き爪の原因
内的要因
- 先天的・遺伝的なもの
- 爪が薄く柔らかい
- 爪が乾燥している
- 菌による爪の変形
外的要因
- 靴の選択 (ハイヒール、先が細い、幅が広すぎる等)
- 深爪の習慣、伸ばしすぎた爪、爪の角が残っている等
- つま先の負荷が大きいスポーツ (バレエ、マラソン、ゴルフ、バスケットボール等)
- 体重の増加
- 長時間の歩行
- 長期間の車椅子、入院、寝たきり
- 爪の中の異物・汚れ
- きついストッキング・タイツ・足袋等の圧迫
ドイツ式巻き爪矯正 B/Sスパンゲとは
当店で行っているB/Sスパンゲ(ビーエススパンゲ)とは、1988年にBerud stolz氏によって開発された巻き爪の矯正方法です。
グラスファイバー(ガラス繊維)で強化された特殊なプラスチック製のプレートを爪の表面に接着します。プレートが元の平な形状に戻ろうとする力(形状記憶)を利用する事で、皮膚にくい込んだ爪が持ち上がります。定期的にプレートを交換する事で、自然なカーブの爪にする事ができます。
B/Sスパンゲの特徴
- 爪に優しい
爪や周囲の皮膚を傷つけたりしない保存的な処置法です。 - 施術後すぐに楽になる
痛みに対して即効性があり、装着後短時間で痛みを軽減させる事ができます。 - 普段通りに生活できる
装着中はそのまま放置が可能なため、靴や歩行はもちろんスポーツや入浴などの制限はなく、普段通りの生活ができます。 - 半透明で目立たない
見た目もほとんど気にならず凹凸も少ないので、矯正中もネイルカラーを塗る事ができます。(ジェルネイルは不可) 装着中の違和感もほとんどありません。 - 深爪や爪が弱くても装着できる
極端に短い爪、爪が薄く弱い女性やお子様にも安全に矯正する事ができます。 - 自然な爪の形に戻せる
継続する事で爪そのものを自然な形に矯正できます。また再発しにくくなります。
B/Sスパンゲができない爪
※爪やその周囲の皮膚の状態によっては矯正をお断りする事があります。
- 爪にジェルネイルをしている
- 爪の周りが化膿・出血している
※皮膚科または整形外科の受診を優先してください。治ったらお早めに当店へご連絡ください - 爪に疾患がある
爪白癬:爪に白癬菌(いわゆる水虫菌)が感染したため、爪が変色したり厚みが増して変形したり爪がもろく崩れやすくなった状態。
緑膿菌感染:爪の表面または爪と皮膚の間に緑色のガビが生えた状態。
皮下出血:爪の下の皮膚が出血(内出血)して黒く変色した状態。
爪甲縦裂傷:爪が縦に割れた状態
その他:タコ・魚の目
タコ
主に足裏の歩行時にあたる部分、最も負荷のかかる部分にできます。長期間強い摩擦や圧迫などの刺激を受けた事で防御反応として皮膚の一部が硬く盛り上がっている状態です。
魚の目
魚の目もタコの一つですが、できる位置が違います。また中央に硬い芯ができて、皮膚の奥にくさび状にできています。タコの場合痛みはほとんどありませんが、魚の目は神経を刺激すると痛みを伴います。
※当店は専用のマシンで少しずつ削ります。スピル膏の使用はおすすめしません。当店でのケアを希望される方は貼らないでください。